
ロヴェルド&ナジャナ
ロヴェルド「お、ここだここだ。おーいオヤジ、久しぶりだな。随分繁盛してんじゃねェか。いつもの酒、頼むぜ」
ナジャナ「は〜、たくさん踊ったら喉渇いちゃった。…あら、逞しいお兄さんがいると思ったら…どこかで見た顔ね」
ロヴェルド「あん?こんな色っぽい姉ちゃんと知り合いだったか?」
ナジャナ「やだ覚えてないの〜?まぁ仮面もしてるし仕方ないか。ねぇお兄さん、せっかく会ったんだし、私にもお酒奢ってくれなぁい?一緒に来た男がケチで、飲ませてくれなかったのよ〜」
ロヴェルド「はーん、祭りだってのにそりゃつまんねェなァ。いいぜ、好きなモン頼みな」
ナジャナ「やったぁ♪じゃあ〜、それ美味しそうだから私もお兄さんと同じものにしよっと」
ロヴェルド「あ?コレはやめとけ、キツいぞ?」
ナジャナ「いーいーの♪ありがとマスター♡それじゃ乾杯しましょ!ポラ・カーラ!いただきま〜す」
ロヴェルド「おいおいおい…そんな一気に飲んで大丈夫か…?」
ナジャナ「ぷっはぁ〜〜!あ〜〜染みるわぁ〜…」
ロヴェルド「はっは、いい飲みっぷりだなァ。………ッはァ〜、やっぱここの酒は美味ェよなァ!」
ナジャナ「うふふ、お兄さんも男らしくて素敵♪私もまだまだいくわよ〜!マスター、もう一杯ちょうだい♡」
ロヴェルド「なんだ、張り合おうってか?やめとけやめとけ、勝負にならねェぞ」
ナジャナ「あらぁ…私を侮ってるわね?私の体はお酒でできてるのよ。血の代わりにワインが流れてるの♪このくらい屁でもないんだから。覚悟しなさいよ〜」
ロヴェルド「…とか言ってたのはどこのどいつだったっけなァ…?」
ナジャナ「え〜〜〜?なんか言うた〜?ひっく…あっはっは!ホンマここのお酒美味しいなぁ!マスタ〜もういっぱ〜い!」
ロヴェルド「あ〜あ〜〜もうヤメだヤメ」
ナジャナ「なんれや〜〜アンタまでイジワルすんの〜?ウチはまだまだいけんで〜」
ロヴェルド「バカ言え、もうベロベロだろうが。…はぁ〜…、思い出したぜ。お前あのオレイノイの酔っ払い姉ちゃんだな。タダモンじゃなさそうだと思ったがよ…スカウトしねぇで正解か…」
ナジャナ「なにゴチャゴチャ言うとんの…ほ〜ら、こんなに踊れるくらい余裕やねんで〜♪」
ロヴェルド「わかった、わかったからンなとこで踊んな…脱ぐな!あ〜も〜めんどくせェ…」
ナジャナ「あははは、楽しぃなってきたわぁぁ〜………はぅ」
ロヴェルド「潰れたか…ったく、世話の焼ける姉ちゃんだな」
ナジャナ「……ウチはなぁ…オレイノイにで〜っかい恩があんねん…。家族が安全に過ごしてて…仕事があって…大事な仲間が居てて…充実してん…。…やからな…口説かれたってアンタんとこには…行かへんよ…」
ロヴェルド「…あァ、わかるぜ。俺も似たようなモンだ。安心しろや、こんな酔っ払い面倒見きれねェからな、こっちから願い下げだ。
ってェことは、敵同士だ。闘技場で会った時にゃ女だろうが手加減はしねェぞ、覚悟しとけよ」
ナジャナ「…すや…」
ロヴェルド「って寝てんのかよ!!調子狂うぜ全く…」