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マリーダガー&アマレ

マリー「うわぁ〜!久々に来たけど、やっぱり王都は華やかね!お洒落なお店がたくさん!」

アマレ「ザラッサス領のリマーニも活気があって賑やかですけれど、雰囲気が全然違いますわね」

マリー「どのお店から入る?おいしそうな屋台もたくさん出てるけど…かわいい洋服も見たいわよね!」

アマレ「私、是非行きたいお店がありますの。このすぐ近くですわ」

マリー「へぇ、何のお店?……って……武器屋じゃない!!!アンタぶれないにもほどがあるでしょ!ていうか武器なら、私の実家から良質のを取り寄せてるでしょ!浮気する気!?」

アマレ「うふふ、それはそうですけれど。それぞれ特徴も違いますし、どんな新作やレア物に出会えるかわかりませんでしょ。マリーだって、武器屋の娘ですもの、気になるんじゃありませんの?」

マリー「う…、そ、そういう情報はちゃんと入って来るの!それにどこと比べたってうちの扱う武器は負けないんだから!」

アマレ「だとしても…まさか情報だけで知ったつもりになっているようなお馬鹿さんじゃありませんわよね?実際に自分の目で確かめることも大事じゃないかしら」

マリー「そ…それは…そうだけど。でも…せっかくの王都なのよ…!年に一度のお祭りで…せっかく…お揃いの仮装もしてきたのに…今じゃなくたって…」

アマレ「…ふふ、わかりましたわ。確かに、このお店に入ってしまったら長居してしまいますものね。また明日にしますわ」

マリー「え…いいの?」

アマレ「こんなに可愛らしく拗ねられてしまったら…ねぇ。うふふ、マリーがそんなに私とお買い物するのを楽しみにしていただなんて、思いませんでしたわぁ」

マリー「はっ!?ち、違っ…勘違いしないで!べつに全然そんなんじゃないから!」

アマレ「あら、違うんですの?とても嬉しかったのに…残念ですわ…」

マリー「うっ…違っ…くもない…けど…、…う〜!もう!行くわよ!このお店も明日付き合ってあげる…から…」

マリー「…って…えっ…ちょっと待ってウソでしょ…高…ッ!王都は武器一つでこんな値段するの…!?ああ…でもやっぱりいい腕してるなぁ〜…!あっ、えっ?あれって輸入もの?どこの?…ああ!あれって話題の最新式のやつじゃない!?うわぁ…!
………はっ…!」

アマレ「…(にこにこ)」

マリー「…こほん!…や、やっぱり…少しだけ、見ていきましょうか。少しだけね!」

アマレ「ええ、そうですわね。少しだけ」

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