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アマレ&セトカ

セトカ「へぇ…これは見たことない型ですねぇ…なるほど、ここがこうなっているのか…」

アマレ「あら、セトカじゃありませんの。奇遇ですわね」

セトカ「おや、随分派手な試し撃ちの音がしていたと思ったら…やはりお嬢でしたか〜。マリーは一緒じゃなかったんです?」

アマレ「ひったくり犯を追いかけて飛び出して行ってしまいましたわ。相変わらず正義感が強くって」

セトカ「そう言うお嬢は捕まえようと思わないんですか?」

アマレ「私は、走るとか揉み合うとか、そういったことに向いていませんもの。一般人相手ならマリー一人で十分ですわ」

セトカ「あはは、お嬢が捕物に出たら最後、被害は犯人だけでは済みませんもんねぇ。懸命な判断だと思いますよ〜」

アマレ「それはどうも。セトカだって居合わせたところで捕まえようとはしませんでしょ。純粋な正義感なんてどこかに落としてきていますものね」

セトカ「あっはっは、お嬢がそれを言いますか〜。僕はお嬢みたいに面倒だから嫌とか言いませんよ〜。状況次第で興味があれば力は惜しみません。もちろん、仕事にも手は抜きません」

アマレ「まぁ、それはご立派ですわね。さすがですわ。これからも頼りにしていますわね」

セトカ「つまりお嬢はこれからも手を抜く気満々ということですね。ブレませんねぇ。
はいはい、頑張らせていただきますよ〜。
…では、見たいものは見られましたし、美味しいお茶でも買いに行きましょうか」

アマレ「あら、いいですわね。美味しいお茶菓子も欲しいですわ。私、お気に入りのお店がありますの」

セトカ「では先ずはそちらに向かいましょうか」

アマレ「先程熱心に見ていた武器は購入しなくてよかったんですの?」

セトカ「構造や仕組みは大体把握しましたし。僕はもっと質の良いものが作れます。何よりあの、相手を見て薦める物の値段を変える店主の態度が不快ですしねぇ」

アマレ「なるほど。…あ!でしたら、私が試し撃ちしていた銃の仕組みを取り入れて私の銃を改造していただけません?あれだともっと派手にた〜くさん撃てて、取り替える手間も減りますの」

セトカ「ああ…構いませんが…そうするとやはり相当の反動と重量が………、…あ、お嬢はそんな心配無用でしたね〜」

アマレ「あら、どういう意味でしょう」

セトカ「いいえ〜あははは」

アマレ「うふふふ」

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