
ロヴェルド&アニャフィ
ロヴェルド「ったく…どこ行っても人だらけだな王都は…絡んで来やがる連中の態度もいけ好かねえ…」
アニャフィ「うう…シェノどこ行っちゃったんだろう…私が逸れちゃったのかなぁ……ッわぷ!!ぶつかっちゃったごめんなさい…!!」
ロヴェルド「おっと、悪ィな嬢ちゃん、大丈夫か?」
アニャフィ「はわ…はわわわ…おっきい……!」
ロヴェルド「ああ、怖がらせちまったか。すまねェな、取って食やしねェからよ」
アニャフィ「あっ…いえ、あの…!大丈夫です!ちゃんと前見てなくてごめんなさい…!それじゃ…あの…人を探してるので、失礼します…!」
ロヴェルド「…ん?あの嬢ちゃん…」
アニャフィ「はわわ…ごめんなさい…!…あわわわ、すみません!!あっあっあの…通し…はわわわ〜〜〜…!!」
ロヴェルド「いや…気のせいか…?ったく見てられねェな…。おい大丈夫か?人探すどころか嬢ちゃんが流されちまってんじゃねェか」
アニャフィ「はう…ありがとうございます…」
ロヴェルド「危なっかしくて仕方ねェからついでに運んでやるよ。…あー、俺じゃ怖いかも知れねェが、ま、我慢してくれや」
アニャフィ「…?怖く、ないですよ…?」
ロヴェルド「あ?つい今し方ビビリ倒してた奴が何言ってンだ。気にすんな、大体最初は女子供にゃ怖がられんだ」
アニャフィ「いえ…!すごく大きかったので、びっくりは…しましたけど…、怖くは、ないです…!良い人だって、わかりますから」
ロヴェルド「…なんだ…肝が据わってんのか天然なのか…変わった嬢ちゃんだな。まァ、怖くねェってんならそれでいいか。よし、そんじゃ、サービスだ。…よいせ!」
アニャフィ「はわわわ…!?高い…!」
ロヴェルド「怖いか?」
アニャフィ「いえ…!…わぁ…すごいです…!景色が全然違って見える…!」
ロヴェルド「はっは、さっきは人しか見えなかっただろうしな。これだけ見晴らし良くなりゃ、探してる奴もすぐ見つかんだろ」
アニャフィ「はい…!きっと…!」
ロヴェルド「じゃあ行くか。しっかり周り探せよ。大通りの方に行きてェんだったか」
アニャフィ「はい!パレード見たいって私が言ったから…覚えてたら向かってるかもしれないので」
ロヴェルド「はいよ。しっかり掴まっててくれや、お客サン」
アニャフィ「えへへっ…はい、よろしくお願いします!」