
ナジャナ&イルルク
イルルク「ナジャナ。ナジャナってば。いい加減起きて。帰るよ」
ナジャナ「んん〜〜〜…?どこのカボチャさん…?せっかく気持ち良ぉ寝てんねやから、起こさんとってやぁ…」
イルルク「俺だよ、イルルク!ここテーブルの上だよ、迷惑だからほんと起きて…」
ナジャナ「ん〜〜〜〜…あと5分…」
イルルク「だめ!!ほら起きて…立って…!」
ナジャナ「ん〜〜〜あかん〜…なんで地面揺れとんの…?こんなん立ってられへんよぅ…」
イルルク「揺れてるのはナジャナだよ…!もう…しょうがないな…背中乗って。…よい、っせ…!…すみません、ご迷惑おかけしました…失礼します」
ナジャナ「イルルク〜…このカボチャ邪魔やわ〜取って〜」
イルルク「…嫌だよ。今日は、外出する時は顔を隠してないと駄目なんだから」
ナジャナ「あ〜、死んだ人が戻ってくるんやってねぇ…ホンマかなぁ…」
イルルク「さぁ…」
ナジャナ「会えるんかなぁ…。でも、会いたい人と会いたない人が居てるからなぁ…困るわぁ…」
イルルク「…。死んだ人に会えるのかは知らないけど…ナジャナは生きてる大事な人もたくさんいるでしょ。家族とか…、…俺たちファミリー…とか」
ナジャナ「イルルク…。あっはは、せやねぇ!会えるみんなを大事にせななぁ」
イルルク「わっ…ちょっと、カボチャ取らないで…!」
ナジャナ「顔見たなったんやもん〜♪かわええのに隠したらもったいないで」
イルルク「かわいいわけないだろ…!もう、返して…!」
ナジャナ「かわええよ〜?知らんかった〜?せやなぁ、イルルクは鏡も見たがらへんもんなぁ。こ〜んなかわええのに。もうちょっと笑たらも〜みんなメロメロやで〜」
イルルク「そんなわけあるか…!……はぁ…こんなべろべろの酔っぱらいの話を真面目に聞くべきじゃないな…。大体かわいいなんて言われても嬉しくないし!」
ナジャナ「んふふ〜照れとん?照れとんの〜〜?イルルクは大事なもう一人の弟みたいなもんや、甘えてええんやで〜?」
イルルク「あーもう面倒くさい…!こんな手のかかる姉なんてお断りだよ。いつも俺が世話してるんだから、妹の方がまだしっくりくる!」
ナジャナ「も〜つれないなぁ」
ナジャナ「(…その割に、全然嫌そうな顔には見えへんで。こんなエエ子やのになぁ、ほんまもったいないわぁ)」
イルルク「そうそう、言い付け破ったんだから、禁酒覚悟しておけってヴェルエからの伝言」
ナジャナ「え〜〜〜!!禁酒は嫌やぁ〜〜!なあ〜〜そんな飲んでへんかったって誤魔化したってぇ〜」
イルルク「無理。これを機にやめたら?健康になるんじゃない。」
ナジャナ「うわぁんイケズ〜〜〜!!ヴェルエ2号や〜〜〜」